史料館について

ご挨拶

東京薬科大学は、1880年に創立された「東京薬舗学校」を前身とする、わが国で最初の私立薬学教育機関です。創立者で医師であった藤田正方は、実学本意の薬学教育の必要性を唱え、東京薬舗学校を34歳の時に創立しました。その後、藤田正方は40歳となる直前にコレラにより急逝しましたが、同志によりその志は後世に引き継がれました。東京薬舗学校はその後、薬学講習所と合併し私立薬学校(初代校長 下山順一郎)が設立され、次いで東京薬学校を経て、東京薬学専門学校(初代校長 丹波敬三)が設立されました。さらに東京薬科大学へと発展を遂げ、1976年には現在の八王子キャンパスへ全学移転しました。1994年には我が国初の生命科学部も設置され、薬学・生命科学の総合大学として活発な研究と有為な人材の育成を行ない、2020年には創立140周年を迎えました。本学の長きにわたる歴史は日本の薬学や薬剤師の歴史と重なり、薬学・生命科学領域でこの間本学卒業生は社会に対し多くの重要な役割を果たして参りました。

東京薬科大学史料館は、本学の創立に関わった偉大な先達の関連史料、日本の薬学・生命科学、薬剤師の歴史史料、本学の発展に関わった関係者や卒業生の活躍に関する史料を収集し、学生・教職員に対しては自校教育の場として、また卒業生や学外の方には本学の発展の歴史を知る場として、展示公開をしています。本史料館の事業について皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

大学沿革

1880年(明治13年) 医師藤田正方(文部省属官旧丸岡藩士)が本学の前身・私立東京薬舗学校を本所区亀沢町(現墨田区)に創設、校長に就任
1883年(明治16年) 神田区岩本町(現千代田区)に校舎を新築移転。東京薬学校に改称
1888年(明治21年)

東京薬学校と薬学講習所が合併し、私立薬学校を設立
下山順一郎初代校長に就任(11月6日本学創立記念日)

1900年(明治33年) 校名を再び(私立)東京薬学校と改称
1917年(大正6年)

専門学校令に基づく東京薬学専門学校を設立。東京薬学校を財団法人化する(私立薬学専門学校 第一号)
丹波敬三初代校長兼理事長に就任

1929年(昭和4年)

下谷区上の桜木町の旧校舎に、上野女子薬学校(本学女子部の前身)を設立
池口慶三、兼職で初代校長に就任

1931年(昭和6年) 上野女子薬学校を東京薬学専門学校女子部と改称
1949年(昭和24年) 東京薬学専門学校・東京薬学専門学校女子部を併せ、学校教育法に基づく東京薬科大学を設立
1951年(昭和26年) 私立学校法による学校法人東京薬科大学設立認可
1963年(昭和38年) 大学院薬学研究科薬学専攻博士前期課程を設置
1976年(昭和51年)

八王子キャンパスに全学移転
専攻科医療薬学専攻(1年制)設置

1980年(昭和55年) 創立100周年
1994年(平成6年) 生命科学部(分子生命科学科、環境生命科学科)を開設(日本初の生命科学部)
2016年(平成28年)

創立者藤田正方先生 生誕170年
藤田正方先生 没後130年
東京薬科大学史料館創設(旧創立130周年記念展示プラザ)

2020年(令和2年)

創立140周年
創立140周年記念事業として史料館の全面的改修整備完了(第一期)

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